ご挨拶

 このたび2024年6月7日 (金)~6月8日 (土)に第48回リザーバー&ポート研究会をアイーナいわて県民情報交流センター(盛岡市)にて現地開催させていただくことになりました。本研究会は動注化学療法、全身薬物療法や在宅療養に用いる中心静脈ポートなどについての研鑽を積むことを目的に、1986年に発足した長い歴史を有します。盛岡では2005年に続き2回目の開催となり、誠に光栄に存じます。

 第48回リザーバー&ポート研究会のテーマは「誠の医療実践へ」としました。本研究会では動注リザーバーや中心静脈ポートを駆使したがん診療について医師や看護師が活発に発表、討論を繰り広げます。研究会主導で中心静脈ポートの臨床試験も始まり、エビデンスの構築も心がけています。これらの目的とするのは、最終的には患者への「誠の医療」を還元することであり、当番世話人の岩手医科大学の建学の精神から借用させていただきました。

 本研究会では、診療に従事する医師、看護師、放射線技師、医療機器メーカー、製薬企業など、2日間にわたり全国から約300名の参加が見込まれます。

 実行委委員一同、魅力あるプログラムを企画しております。
 皆様の来盛を心よりお待ちしております。

 2023年11月吉日

第48回リザーバー&ポート研究会                  
当番世話人 加藤 健一(岩手医科大学放射線医学講座)       
曽根 美雪(国立がん研究センター中央病院放射線診断科)

ポスターによせて

「ほんとうのさいわい」。この言葉は、宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」において、旅の途中のジョバンニとカンパネルラの会話に登場します。カンパネルラは、「誰だって、ほんとうにいいことをしたら、いちばん幸せなんだねえ。」と述べています。

 宮沢賢治は、岩手県では今でも「賢治さん」として親しまれ、その存在は地元に深く根付いています。賢治さんは詩人として知られていますが、もう一つの顔は農学校の教師で、卓越した科学者として地域の農業に貢献しました。一生を通じて「ほんとうのさいわい」を求め続けた賢治さんは、科学的な視点と文化や風土の深い理解による作品を残し、今なお多くの人たちに愛されています。

 第48回リザーバー&ポート研究会のポスターは、賢治さんの姿に思いを馳せ、「銀河鉄道の夜」をモチーフにしています。Kin-designの金田香理さんにより、星空にはジョバンニ達が乗る銀河鉄道、地上には岩手山、盛岡城跡、旧岩手銀行など、盛岡の風光明媚な景色が描かれ、素晴らしいポスターが生まれました。

 研究会のテーマである「誠の医療の実践へ」は、患者さんにとっての「ほんとうのさいわい」を追求することにほかなりません。そして、真に患者さんのためになる医療を実践することが、我々医療者の最大の幸福といえます。2024年、初夏の盛岡で、皆様と熱く語り合うことを楽しみにしています。